フォースマスターとビーストマスターは、どちらもシマノの上位電動リールです。9000番同士で比べると、最大ドラグ力25kgと主なPE糸巻量は同じです。
違いが出るのは、実用巻上持久力に加えて、モーターやギア構造、魚探情報を表示する機能です。釣行回数ではなく、狙う魚・船宿指定の仕掛け・必要な機能と予算から選んでください。
なおフォースマスター9000も、シマノ公式でキンメダイ・アコウダイなどの深海や、キハダ・泳がせといったビッグゲーム向けと案内されています。「フォースマスターは中深場まで」という線引きは正しくありません。
フォースマスター9000とビーストマスター9000の違い早見表
| 比べる項目 | フォースマスター 9000 | ビーストマスター 9000 |
|---|---|---|
| メーカー本体価格(税別) | 106,800円 | 182,000円 |
| 最大ドラグ力 | 25kg | 25kg |
| 糸巻量PE | 6号1100m/8号900m/10号650m | 6号1100m/8号900m/10号650m |
| 自重 | 1,495g | 1,485g |
| 実用巻上持久力 | 14kg | 20kg |
| 最大巻上速度(無負荷) | 140m/分 | 170m/分 |
| 実用巻上速度 1kg負荷 | 120m/分 | 150m/分 |
| 実用巻上速度 10kg負荷 | 90m/分 | 119m/分 |
| ベアリング数 | 3/0 | 14/0 |
| 公式に記載のある 主な搭載技術 | 高剛性HAGANEボディ/強力ドラグシステム/アルミ冷間鍛造クラッチレバー/ヒートフリーシステムⅡ(モーターの放熱) | GIGA-MAX MOTOR(ブラシレスモーター)/強化ギアシステム |
| 魚探連動 | 探見丸スケール | 探見丸スクリーン(カラー表示) |
最大ドラグ力と糸巻量は同じです。実用巻上持久力はシマノ公式の定義で「100mの水深から水面まで巻上げることのできる負荷の最大値」、最大巻上速度は「無負荷時での電動巻上げの最高速」です。搭載技術の欄は各製品ページに記載があるものを抜き出したもので、記載がない項目が「非搭載」を意味するわけではありません。ヒートフリーシステムⅡは放熱の仕組みで、モーターやギアの構造とは別の項目です。
フォースマスター9000はどんなモデルか
シマノ公式では「キンメダイ、アコウダイなどの深海や、キハダ、泳がせなどのビッグゲームのマストアイテム」と案内されています。深海と大型魚を正面から想定したモデルです。
- ドラグ力:公式に「ビーストマスター9000に匹敵するドラグ力を達成した強力ドラグシステム」と記載があります
- 探見丸スケール:公式では「ディープゾーンの底取りを容易にし、根掛かりなどのトラブルを未然に防ぐ」とされています
- ボディ・放熱:高剛性HAGANEボディ、モーターの放熱効果を高めたヒートフリーシステムⅡ(放熱の仕組みです)
ビーストマスター9000はどんなモデルか
同じ9000番ですが、モーターとギア、そして魚探連動の仕様が異なります。
- GIGA-MAX MOTOR:公式にブラシレスモーターと記載があります
- 強化ギアシステム:公式に「強化ギアシステムを搭載し驚異の耐久性を実現」と記載があります
- 探見丸スクリーン:探見丸の情報をリールの液晶画面にカラー表示します。フォースマスター9000の探見丸スケールとは別の機能です
メーカー本体価格差75,200円(9000番・税別)で得られる仕様・機能
106,800円と182,000円(いずれもメーカー本体価格・税別)の差で何が得られるのかを、巻上性能と機能に分けて整理します。
巻上性能の差
| 巻上速度 | フォースマスター 9000 | ビーストマスター 9000 | 差 |
|---|---|---|---|
| 最大(無負荷) | 140m/分 | 170m/分 | +30m/分 |
| 1kg負荷 | 120m/分 | 150m/分 | +30m/分 |
| 10kg負荷 | 90m/分 | 119m/分 | +29m/分 |
| 実用巻上持久力 | 14kg | 20kg | +6kg |
公式の負荷時巻上速度でも差があります。ただし実際の回収時間は、仕掛けの抵抗・潮・電源の状態などで変わります。
機能の差
数値以外では、ビーストマスター9000の公式ページにGIGA-MAX MOTOR(ブラシレスモーター)と強化ギアシステムの記載があります。フォースマスター9000の公式ページには、高剛性HAGANEボディ、強力ドラグシステム、モーターの放熱効果を高めたヒートフリーシステムⅡなどの記載があります。それぞれの公式ページに書かれている内容が異なるため、記載のない項目を「非搭載」と読まないようご注意ください。
特に探見丸スクリーンは、魚探の情報をリールの液晶にカラー表示する機能です。手元で水中の様子を確認できるかどうかは購入判断に直結しますが、探見丸親機を搭載した船でなければ使えません。普段乗る船の設備を先に確認してください。
① 船宿指定のPE号数と必要な糸巻量を確認する(9000番同士では糸巻量は同じです)
② 負荷別の実用巻上速度を見比べる(1kg負荷120m/分と150m/分、10kg負荷90m/分と119m/分)
③ 探見丸スクリーンを使える船に乗るかを確認する
④ ロッドや電源を含めた総予算で検討する
おすすめモデルを詳しく見る
フォースマスター 9000
自重1,495g、PE8号900m、最大ドラグ25kg、実用巻上持久力14kg。公式ではキンメダイ・アコウダイなどの深海、キハダ・泳がせといったビッグゲーム向けとされています。探見丸スケールを搭載し、ディープゾーンの底取りを補助します。
ビーストマスター 9000
自重1,485g、PE8号900m、最大ドラグ25kg、実用巻上持久力20kg。GIGA-MAX MOTORと強化ギアシステム、探見丸スクリーンを搭載します。糸巻量と最大ドラグ力はフォースマスター9000と同じです。
26ビーストマスター 3000II
自重1,100g、PE5号350m、最大ドラグ25kg、ベアリング24/2。シマノ初の2スピードシステムを搭載し、公式ではスピードレンジで最大巻上速度215m/分、パワーレンジで実用巻上持久力25kgと案内されています。この2つは別のレンジでの値で、同時に発揮される性能ではありません。糸巻量は9000番より小さいため、必要な巻量から確認してください。
番手ごとの選び方は別記事へ
ビーストマスター2000・9000・MD6000の違い|ビーストマスター側の番手比較です。MD6000やMDシリーズもこちらで扱っています。
22ビーストマスター9000をお持ちの方・中古で検討する方へ
シマノは2023年3月に、22ビーストマスター9000(商品コード045102)について自主回収・点検修理の案内を公表しています。内容は、バッテリーの電源が入った状態でケーブルを接続すると、液晶画面は表示されるもののモーターが巻き上げできなくなる可能性がある、というものです。
現在販売されている製品がすべて対象という意味ではありません。公式には識別方法も掲載されており、リール背面のカウンターを下からのぞき込んで、数字の末尾に「A」または「A0」の印刷があれば対策済みとされています。
フォースマスターとビーストマスターのよくある質問
フォースマスターとビーストマスターはどちらを選ぶべきですか?
必要な巻上性能と機能から判断してください。9000番同士では最大ドラグ力25kgと主なPE糸巻量が同じで、実用巻上持久力が14kgと20kg、負荷時の巻上速度にも差があります。さらにビーストマスター9000の公式ページには、GIGA-MAX MOTOR、強化ギアシステム、探見丸スクリーンの記載があります。探見丸スクリーンは探見丸親機搭載船でのみ使えるため、乗る船の設備も確認してください。
フォースマスターは中深場までのリールですか?
いいえ。シマノ公式ではフォースマスター9000について「キンメダイ、アコウダイなどの深海や、キハダ、泳がせなどのビッグゲームのマストアイテム」と案内されています。公式に「ビーストマスター9000に匹敵するドラグ力」との記載もあり、深海や大型魚も想定された番手です。
同じ9000番で75,200円の差は何に出ていますか?
実用巻上持久力が14kgと20kg、負荷時の巻上速度(1kg負荷で120m/分と150m/分、10kg負荷で90m/分と119m/分)、ベアリング数が3/0と14/0です。加えてビーストマスター9000の公式ページにはGIGA-MAX MOTOR、強化ギアシステム、探見丸スクリーンの記載があります。最大ドラグ力25kgと主なPE糸巻量は同じです。
まとめ:必要な巻上性能と機能から選ぶ
- 9000番同士では最大ドラグ力25kgと主なPE糸巻量は同じ
- 差は実用巻上持久力(14kg/20kg)、負荷時の巻上速度、公式に記載のある搭載技術、探見丸スクリーン
- 探見丸スクリーンは探見丸親機搭載船でのみ使用可能。乗る船の設備を先に確認する
- フォースマスター9000も公式に深海・ビッグゲーム向けと案内されている
- 選ぶ順番は指定PEと必要な糸巻量 → 想定する負荷 → 必要な機能 → 総予算
- ロッドや電源を含めた総予算で検討する
シリーズ全体の位置づけはシマノ電動リール4シリーズの違いにまとめています。













































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