シマノの電動リールは、プレミオ・プレイズ・フォースマスター・ビーストマスターの4シリーズです。本体価格は42,100〜205,900円(税別)と開きがあります。
選ぶ順番には決まった形があります。まず船宿の指定を確認し、必要な糸巻量で番手を絞り、そのうえで巻上性能・操作機能・自重・予算を比べるという順です。いきなり「おすすめの番手」から入ると、同じ番手でもシリーズによって中身が違うため判断を誤ります。
この記事ではシマノ公式のスペックをもとに、4シリーズの違いと選ぶ順番を整理します。番手ごとの詳しい比較は、それぞれの記事に分けてまとめています。
シマノ電動リール4シリーズの違い早見表
| シリーズ | 本体価格(税別) | 番手展開 | 実用巻上持久力 | 位置づけ |
|---|---|---|---|---|
| プレミオ | 42,100円 | 3000の1製品 | 4.4kg | 電動リールを初めて使う人向け |
| プレイズ | 57,200〜79,000円 | 4製品 | 3〜10kg | ライト船から中深場まで |
| フォースマスター | 86,600〜106,800円 | 8製品 | 3〜14kg | 番手の選択肢がもっとも広い |
| ビーストマスター | 146,600〜205,900円 | 7製品 | 9.5〜38kg | 深場・大物を想定した最上位 |
シマノ公式サイトの製品ページに記載された値です(2026年11月5日確認)。実用巻上持久力の範囲は、各シリーズで公式に数値が公表されている製品から取っています。
選ぶ順番|まず船宿の指定、次に糸巻量
STEP 1を飛ばさないでください。同じ釣り物でも、船宿や地域によってオモリの号数やPEの指定が変わります。予約時に推奨タックルを確認しておくと、番手選びが一気に具体的になります。
STEP 2では、狙う水深に対して糸巻量に余裕を持たせます。水深150mの釣りでPE3号を400m巻ける番手なら、高切れや底潮の流れにも対応できます。各番手の糸巻量は、このあとの製品ごとの折りたたみ仕様表に公式値を載せています。
スペックの読み方|公式の用語定義
電動リールのスペックには、似ているが意味の違う数値が並びます。シマノ公式のQ&Aに定義があるので、そのまま引用します。
| 用語 | シマノ公式の定義 | 読み取り方 |
|---|---|---|
| 最大巻上速度 | 糸を一杯巻いた状態でかつ無負荷時での電動巻上げの最高速 | 負荷ゼロでの数値です。実釣での速さとは別物として見ます |
| 実用巻上速度 | 一定の負荷を掛けての巻上げ可能な最高速度 | 1kg・2kg・3kgなど負荷別に公表されます。シマノ公式では「負荷が増えても速度の低下が少ないほど、力があることを示す」とされています |
| 実用巻上持久力 | 100mの水深から水面まで巻上げることのできる負荷の最大値 | 瞬間的なパワーではなく持続力を示す、シマノ独自の基準とされています |
出典:シマノ公式「電動リール Q&A」(2026年11月5日確認)。実用巻上持久力は100m・水面までという条件での最大負荷であり、どんな条件でも連続運転できることを示す数値ではありません。
公式掲載20製品の価格一覧
シマノ公式サイトの電動リール一覧に掲載されている製品を、価格順に並べます。左右ハンドル違い(600と601など)やダブルハンドル仕様(DH)は、公式の掲載単位にあわせて1製品として数えています。実際の品番はこれより多くなります。
| シリーズ | 番手 | 本体価格(税別) |
|---|---|---|
| ビーストマスター | MD 12000 | 205,900円 |
| ビーストマスター | MD 6000 | 192,400円 |
| ビーストマスター | 3000II | 185,000円 |
| ビーストマスター | 9000 | 182,000円 |
| ビーストマスター | MD 3000 | 170,200円 |
| ビーストマスター | 1000 | 149,500円 |
| ビーストマスター | 2000 | 146,600円 |
| フォースマスター | 9000 | 106,800円 |
| フォースマスター | 6000 | 103,500円 |
| フォースマスター | 3000 | 98,800円 |
| フォースマスター | 2000 | 98,500円 |
| フォースマスター | 1000 | 95,400円 |
| フォースマスター | 600/601 | 95,200円 |
| フォースマスター | 300/301 | 95,200円 |
| フォースマスター | 200/201 | 86,600円 |
| プレイズ | 4000 | 79,000円 |
| プレイズ | 3000 | 69,900円 |
| プレイズ | 800/1000 | 60,300円 |
| プレイズ | 600 | 57,200円 |
| プレミオ | 3000 | 42,100円 |
シマノ公式サイトの製品一覧に掲載された本体価格です(2026年11月5日確認)。実売価格はこれと異なります。
プレミオ|電動リールを初めて使う人向け
現行はプレミオ 3000の1製品で、本体価格42,100円(税別)です。シマノの電動リールでもっとも価格を抑えた選択肢になります。
プレミオ 3000
自重625g、最大ドラグ10kg、実用巻上持久力4.4kg。PE4号を400m巻けます。最大巻上速度175m/分は無負荷での値で、プレイズ3000の150m/分を上回ります。浅場で軽いオモリを使う釣りから始めたい場合の入口になる製品です。
プレイズ|ライト船から中深場まで
600・800・1000・3000・4000の5番手(シマノ公式の製品ページは4ページ)で、57,200〜79,000円(税別)。番手を釣り物に合わせて選べるのがプレミオとの違いです。
プレイズ 600
自重470g、PE2号300m、最大ドラグ5kg、実用巻上持久力3kg。プレイズでもっとも小型の番手で、浅場のライトな釣りを想定したスペックです。糸巻量と最大ドラグが小さいので、オモリが重くなる釣りには向きません。
24プレイズ 4000
自重1,245g、PE5号600m、最大ドラグ15kg、実用巻上持久力10kg。プレイズの最大番手で、実用巻上持久力はフォースマスター3000の11kgに近い数値です。糸巻量が必要な中深場まで視野に入ります。
フォースマスター|番手の選択肢がもっとも広い
200から9000まで8製品で、86,600〜106,800円(税別)。最安と最高の価格差は20,200円(約2万円)と小さく、番手を予算ではなく釣り物から決めやすい構成になっています。
フォースマスター 600/601
自重490g、PE2号300m、最大ドラグ10kg、実用巻上持久力6kg。ベアリングは8/2です。右ハンドルが600、左が601、ダブルハンドル仕様がDHになります。PE2号指定のライト船で、糸巻量300mが足りる釣りに合う番手です。
フォースマスター 1000
自重680g、PE3号400m、最大ドラグ15kg、実用巻上持久力8.5kg。最大巻上速度210m/分は無負荷での値で、フォースマスターの中では高い数値です。糸巻量はPE2号600m/3号400m/4号300m。船宿指定の号数でこの巻量が足りるかを確認したうえで選んでください。
フォースマスター 3000
自重795g、PE5号350m、最大ドラグ20kg、実用巻上持久力11kg。オモリが重い中深場や、太いPEが必要な釣りに対応する番手です。取り寄せ・予約扱いの場合があるため、納期は販売ページでご確認ください。
ビーストマスター|深場・大物を想定した最上位
1000からMD12000まで7製品で、146,600〜205,900円(税別)。実用巻上持久力は9.5〜38kgと、ほかのシリーズより高い範囲に設定されています。
26ビーストマスター 3000II
自重1,100g、PE5号350m、最大ドラグ25kg、ベアリング24/2。シマノ初の2スピードシステムを搭載した番手です。
公式ではスピードレンジで最大巻上速度215m/分、パワーレンジで実用巻上持久力25kgと案内されています。この2つは切り替えて使う別のレンジでの値で、同時に発揮される性能ではありません。糸巻量はPE5号350mで、9000番のPE8号900mとは積める糸の量が異なります。
ビーストマスター 9000
自重1,485g、PE8号900m、最大ドラグ25kg、実用巻上持久力20kg。PE8号を900m巻ける糸巻量が特徴で、水深がある釣り場に対応します。自重があるため、竿を持ち続ける釣りよりも置き竿を前提とした番手です。
ビーストマスター MD 6000
自重2,070g、PE8号600m、最大ドラグ43kg、実用巻上持久力38kg、ベアリング20/0。ギア比2.4、最大巻上長53cmと、巻き上げの力に振った設定です。取り寄せ・予約扱いの場合があるため、納期は販売ページでご確認ください。
番手ごとの詳しい比較はこちら
シリーズの見当がついたら、番手ごとの比較に進んでください。価格差の中身や、どの番手を選ぶかはそれぞれの記事にまとめています。
ダイワの電動リールとどう違う?
電動リールはシマノとダイワが中心です。本サイトで比較記事があるのは次の対応です。
- フォースマスター ↔ ダイワ レオブリッツ(レオブリッツとフォースマスターの違いで比較しています)
- ビーストマスター ↔ ダイワ シーボーグ(ダイワシーボーグおすすめ完全ガイド)
プレイズ・プレミオにあたるダイワ側の製品については、本サイトではまだ個別に比較していません。ダイワ側の全体像はレオブリッツおすすめ全機種比較から確認できます。
シマノの他シリーズはシマノ釣具のシリーズ一覧にまとめています。
シマノの電動リールに関するよくある質問
シマノの電動リールはどう選べばいいですか?
まず乗る船宿が指定するPE号数と推奨タックルを確認します。次に狙う水深に対して余裕のある糸巻量から番手を絞り、最後に巻上性能・操作機能・自重・予算でシリーズを決めます。番手は糸巻量の目安なので、番手だけで性能は比べられません。
番手の数字が大きいほどパワーがありますか?
いいえ。番手は糸巻量の目安です。同じ3000番でもプレミオ3000は実用巻上持久力4.4kg、フォースマスター3000は11kgと公表値が異なります。比べるなら番手ではなく、実用巻上持久力などの数値で見てください。
実用巻上持久力はどういう数値ですか?
シマノ公式のQ&Aでは「100mの水深から水面まで巻上げることのできる負荷の最大値」と説明されています。瞬間的なパワーではなく持続力を示す同社独自の基準とされています。水深100mという条件つきの値なので、どんな条件でも連続運転できることを示すものではありません。
フォースマスターとビーストマスターはどのくらい違いますか?
同じ9000番で比べると、本体価格は106,800円と182,000円(いずれも税別)で差額75,200円です。公表値では実用巻上持久力が14kgと20kg、ベアリング数が3/0と14/0、最大巻上速度が140m/分と170m/分。一方で最大ドラグ力25kgと糸巻量は同じです。詳しくはフォースマスターとビーストマスターの違いをご覧ください。
プレイズとプレミオはどちらを選ぶべきですか?
同じ3000番で本体価格は42,100円と69,900円(税別)、差額27,800円です。公表値では実用巻上持久力が4.4kgと6.5kg、最大ドラグ力が10kgと15kg、ベアリング数が1/0と4/0。一方で最大巻上速度はプレミオ175m/分、プレイズ150m/分とプレミオが上です(いずれも無負荷での値)。プレイズは600から4000まで選べるため、糸巻量の要求が変わっても番手で対応できます。
まとめ:船宿の指定と糸巻量から決める
- 選ぶ順番は船宿の指定 → 必要な糸巻量で番手 → 巻上性能・操作機能・自重・予算でシリーズ
- 番手は糸巻量の目安。同じ3000番でもプレミオ4.4kg、フォースマスター11kgと公表値が違う
- 実用巻上持久力は「水深100mから水面まで巻き上げられる負荷の最大値」(シマノ公式)
- 最大巻上速度は無負荷での値。実釣での速さとは分けて見る
- フォースマスターは8製品で価格差20,200円。番手を釣り物から決めやすい構成
※シマノ公式サイトの電動リール特設ページ(Q&A)は、2026年10月22日付の「一部ページ 緊急メンテナンスのお知らせ」により一時的に閲覧できない状態です(2026年11月5日確認)。用語の定義は同ページの公開情報を参照しています。













































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